新年度になって。
新年度は子ども達にとって楽しみを抱いたり、不安を抱く時期です。また、花粉や黄砂などでのアレルギーや季節の変わり目で体調を崩されるお子様もいます。
新たな環境に馴染むまでしんどいですが乗り越えてほしいです。
デイにも小学生の低学年の新規ご利用者も増えて、レクなどの提供方法や従来からの子ども達との関りがどうなるのかと考えることもあります。
1,2年生の言葉使いにビックリすることが時折あります。職員からの注意に対して「○○してやる」「〇んだらええねん」などを平気で使われる。自分がよろしくないことをして注意を受けているのに言われた反抗心と浮かんだ言葉を考えずに口に出す。手も出るときもある。生き死にについての経験が乏しいのでマンガやゲームで簡単に使われている言葉を出してしまう。
小学生低学年では仕方のないことかもしれませんが、デイに来ていただいている意味は言ってはいけないことや、やってはいけないことをした時に適切な注意をしていき、少しずつ理解を深めて頂くことだと思っております。ゲーム、インターネット、学校での影響、家庭環境など色んなことで人格が形成されていきます。縁があって当デイに参加していただいていますので他者が傷つかないような皆から好かれる人になってほしいという思いで、注意、声掛けしていきたいと考えております。
社会の在り方として自分の不得意を他者が補う、また自分が他者の不得意を補うという形だと思います。
障がいは分かりやすい不得意なだけで、健常者と言われている人も分かりにくいだけで誰かに支えられて生きていると思います。支えてもらっていることを自分自身も気が付かず、自分が与えているだけと感じている。だから普段から他者への感謝ができない。ありがとうと素直に言えない。
生きていく為には”食べる”寝る”遊ぶ”等々必要になります。この中で自分自身が自分のためにどれだけ製作、準備、用意できていますでしょうか?食べる・・・食材、食品はスーパーで買う(生産者は誰?動物は命を捧げてくれている。)食卓に並ぶ食事は・・・お母さんが作ってくれている(各家庭の形もありますが概ね)
寝る・・・寝具は誰が作っている?雨かぜから守る家は誰が立ててくれる?
遊ぶ・・・ゲーム?遊園地?公園?映画館?などなど誰が提供してくれている?
自分が自分自身の力で生きているつもりになってますが殆ど誰かの用意してくれていることに支えて頂いている。
「お金を払っているから当たり前やん」とおっしゃる人もいると思います。しかしそのお金は家族やお父さん、お母さんが頂いた、ありがとう券なのです。次に自分が使うときにそのありがとう券と出して感謝を表す。本質はそういう事ですが、お金を出せば済むと感謝でなくお金という物質に囚われてしまってると感じる。簡単にお金というもので手に入る世の中が、どんな苦労があって出来たものなのか?どんな思いで作られたものなのか?わからずに粗末に扱ってしまう。今一度毎日食べることに苦労せず、快適に眠れ、ストレスを発散できているのか考えて、感謝の気持ちを抱きたいと思います。
母の日も近いので子供たちなりの作品で感謝を表せると良いなぁと考えてます。
施設長 馬場
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